ごあいさつ

名実ともに、さらなる“実力は、見た目以上。”を目指して

「人で選ばれる」会社でありたい

エー・アイ・エス(以下AIS)は、お客さまにとって板金の駆け込み寺のような存在であることを身上としています。華やかな顔は持ち合わせませんが、“実力は、見た目以上。”と認めていただけるよう、一人ひとりの技能を磨くことと、職人の多能工化をはじめとする人材育成に力を入れてきました。同時に、ものづくりにおけるIT化や社外との連携、また、環境への取り組みを、積極的に進めています。

先代である父は、1958年に中卒で秋田から上京してきて以来、ものづくり一筋でやってきました。独立して2000年にAISを創業、私が後を継いだのは2004年です。
社長就任後、自分たちだけで成長を目指すには限界があると考えた私は、他社の経営者の方々をはじめ、外部との情報交換の機会を増やしました。現在に続く、複数社との横の連携によるものづくりは、そのころからのつながりが実を結んだものです。

我々のような中小の製造業は、旧来の“3K”のネガティブイメージを長らく引きずり、私自身、かつては甘んじて受け入れていたところがありました。しかし尊敬する経営者仲間との出会いの中で、社員が誇りを持って働ける職場にしたいとの思いを強くするようになります。まずは社内の意識改革が必要だと、研修等を採用してはみたものの、当初は半信半疑でした。それまでの私は経営者として、人材育成に費用を投じるという観点を欠いていたのです。現在、まさに人材こそが当社の強みであり、「人で選ばれる会社」としての戦略をとれるのは、あのころ未熟な私に助言してくださったり、刺激を与えてくださった方々のおかげだと、心から感謝しています。

資格取得を後押しして、一人ひとりを強い人材に

人材が強みと申しましたが、当社の社員は、一般的な意味での優秀な人材の典型とは言い難いのが正直なところです。往々にしてコミュニケーションが苦手で、個々の技能は高くても、チーム内連携による相乗効果を出しづらい傾向があります。社会人としての基礎的スキルを身につけるまでに時間を要し、ときに頭を抱えることもあります。しかし火事場の馬鹿力というのでしょうか、いざというときに考えられないほどのチーム力を発揮して会社を救ってくれたのは、そんな社員たちでした。

真面目で、誰かの足を引っ張ろうとする者はいない、人間的に善い心の持ち主である社員たちが、心豊かな生活を送れるようにしたい。コロナ禍の緊急事態宣言下、先行き不透明で会社存続への危機感をおぼえたとき、この思いをより強くしました。一人ひとりが不測の事態を生き抜けるよう、もっと強く、競争力のある人材にならないといけません。国家資格を取得すれば、高い学歴がなくとも勝負できる可能性が高まります。また、資格を取るには、一つひとつのことを基礎からしっかりと学ぶ必要があり、後進の指導にも役立つでしょう。何より、自信につなげてほしいと考えました。
私自身が先陣を切り資格試験に挑戦して合格し、講師となって社員にオンライン受講を働きかけました。「いまさら勉強」と、腰の重かった社員たちに次第にスイッチが入り、一生懸命に取り組む姿には心を動かされました。おかげさまで会社は以降も存続できていますが、社員の業務関連資格の取得は、引き続き積極的に後押ししています。

環境への取り組み。そして、未来を見すえて

AISが“実力は、見た目以上。”であれるよう、近年もうひとつ注力しているのが、環境への取り組みです。
気候変動の影響と見られる自然災害に一市民として心を痛め、行動の必要性を感じ、東京都が表明したカーボンハーフを目指して活動しています。規模の小さな我々なりに工夫し、継続することで、こうした取り組みによっても社会に認められ、選ばれる会社でありたいと願っています。

理想の会社像を考えたとき、現在の位置はまだ二合目ほどでしょう。しかし社内でそれができていなかったころに比べると、登る山が見えていること自体に手応えを感じています。AISは20代、30代の割合が比較的高く、若い世代が育っています。そう遠くない将来、彼ら彼女らが先頭に立ち、私とは別のやり方で十合目を目指す日がくるでしょう。いつかバトンを渡すときのためにガラス張り経営を心がけ、社員が経営者目線を持てるよう促し、それらの仕組み化を推し進めています。
次の時代にもお客さまに選ばれ、役立ち、社員が心豊かな生活を送ることのできる会社として存在できるよう、未来を見すえた土台づくりに努めてまいります。

代表取締役石岡 和紘

社長の実力も、
見た目以上!
ぼくのごはんもくれる。

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